雑史

思ったこととかメモとか

ソフトウェア・ファーストを読みました

はじめに

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略を読んだので備忘録。

なぜ読んだか

最近、自分のキャリアを考えたときに、エンジニアとしてプロダクトを育てられうような人材になりたいと思った。
では、その文脈で語られる、プロダクト志向ってどんなものだっけと言語化したくなったので、この本を手に取り読んだ。

感想

1~3章はそれぞれ、ソフトウェアファーストとは?、日本の課題、必要な変革について書かれていた。
この辺はソフトウェアを外注していたような伝統的な企業がどうすべきかということを中心に論じられ、現在ソフトウェアを中心に割とモダンな環境で仕事をしている人には当たり前のことも多いかもしれない。
なので個人的には4,5章から学びや気づきは多かったと思う。

4章 これからの「強い開発組織」を考える

この章で特に印象に残っているのは、Howを考え実装するのが従来のソフトウェアエンジニアの役割だが、WhyやWhatの部分も考えるという部分(個人的に噛み砕いた解釈)
これは読書や勉強会等でインプットしているだけでできるようになることではないし、Howの部分に大きな楽しさがあることは事実なので、しっかりと開発段階で意識して、チームで議論しながらでないと身につかないものだなと思った。
幸いにも、そのような習慣をつけていたが、まだ規模が小さいので大きなプロダクトと大きなチームで挑戦したいと思った。

また、組織構造についても言及があった。職能別組織、事業別組織、マトリックス組織と言及があったが、大学の授業で履修していたのでそれらの一長一短は深くはないものの理解している。
その中でいいなと思ったのが、技術方針を定めておく必要があるという部分。
これは、意思決定の助けにもなるし、同じような志向の人が集まりチームワークも取りやすくなるのではと考える。技術方針を明確に打ち出しているチームは入る前にイメージしやすいだろうし、いいなと思った。

5章 ソフトウェア・ファーストなキャリアを築くには

この章は、章題の通りキャリアの築き方についてだった。最初にT型人材について話が出てきたが、これはよく聞く。
さらにそこから進化させるパターンが複数あるという。専門を深める=スペシャリストや、専門以外も深める=π型(パイ型)人材、専門を広げる等。
まだ、2年の経験しかないのでとにかくTを深めてきちんとしたT型になるように意識をしなければと思った。
また、この章だけじゃなく書籍を通して語られていたことだが、学びを辞めた時に人の成長は止まる、学び続ける必要があるというメッセージ。深く同意だ。

その他メモに残っている印象に残った言葉や考え方、自分が考えたこと

  • 現代社会における多くの仕組みがソフトウェアで構成されている。→つまり世の中にインパクトを与える機会が多い
  • ソフトウェアはユーザーエクスペリエンスを実現するためにある。その体験がユーザーの感情を動かす
  • どのような立場にいても変わらずに変化し続けることを大切にしたい
  • 生存戦略よりも成長戦略

まとめ

技術書と違ってさくっと読みやすいので、のんびり読みしてしまう自分でも1日1章で5日で読んでしまった。
読み物として面白く、納得感も得られたので読んでよかった一冊。話題になるのも分かるなあという感じ。
著者の及川さんありがとうございました。